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法改正にともなう市場動向予想

今年に入って動物愛護法の改正が相次ぎました。

我々に直接関係あるものとしては、


・20時~翌8時までの生体の展示販売禁止(今年6月法施行)

・生後56日以前に親元から引き離しての販売禁止(法施行日未定・経過措置あり)

・顧客への対面説明、現物確認の義務化(法施行日未定)


となります。

下の二点については今後公示~法施行となりますので即対応しなければいけないという事ではないのですが、今回の法改正が今後どのように影響していくのかは予想しながら対応していかないといけません。

そこで、今回は少し私の意見などを述べたいと思います。


まずは上の二点から。

展示販売の時間や生後56日以降の販売というのは、明らかに生体保護の観点での改正となります。
これまで当振興会では自主運営基準として適正に行って来た内容ですので、ようやく法律が追いついてきたという感があります。
ですので、さほど影響は出てこないでしょう。

むしろ、実店舗であるペットショップ、量販店については生後1カ月の子犬を店頭に展示するなんて事が恒常的に行われてきましたので、そういった営業体制や仕入れ先である繁殖家の出荷体制などが劇的に変わってくる可能性があります。

一番の問題はコストの増加。

一番影響を受けるのは、これまで幼齢期にセリ市場へ出荷していた商業繁殖家でしょう。
飼育期間が延びるという事は、飼料、医療費などのコスト増、飼育場所のさらなる確保、人的コストなど、場合によってはこれまでの2倍以上は必要となってくるでしょう。
ただ、それらを価格に転嫁できるかというと、現在の消費動向ではほとんど期待できないと思います。

よって、短期的には廃業者の増加、あるいは必要なコストをかけず、さらなる劣悪な環境での飼育が増えてくると思われます。

そして、それらの繁殖家から、あるいはセリ市場から仕入れをしているペットショップや量販店。
生後56日以降に親元を離すとなると、実質店頭へは生後60日程度からの販売となります。

まず、目に見える変化としては、スペース的な制約から大型犬の販売は激減するはずです。
また、価格をそうそう上げられない以上、先の劣悪環境が加速した繁殖家からの子犬が増大、飼料や治療費の増加とともに販売後のクレームや保証事例の増加が予想されます。

これも、短期的には販売縮小の流れとなりそうです。

既存のペットショップや量販店は販売方法を根本的に変えないと、かなり厳しいと思います。


ただ、これは今まで販売優先で、生体保護をないがしろにしてきたツケと思えば同情の余地はありません。



次に3番目の対面説明、現物確認について。

これは、いわゆるインターネット販売に対する規制と受け止めてもらっていいと思います。
当振興会会員を含めて、ほとんどの事業者が大きなトラブルもなく取引を行ってきたわけですが、
中には悪徳業者がいて、写真と違った子が送られてきた(写真を加工している業者もいますしね)、あるいは、お金を払ったが子犬が送られてこないなどの事例があったそうです。

まぁ、裏の事情は業界団体などがネット通販排除の動きを露骨にしていましたので、法改正自体少し懐疑的に見ていますが、いわゆる消費者保護の観点から改正されたものです。
(生体保護ではなく消費者保護というのがポイント。動物愛護法なのにですよ!)


ただし、この法改正は業界団体の思惑どおりには消費者の流れは変わらないどころか、むしろインターネット販売にとっては良い流れではないかとさえ思っています。

もっともネガティブな部分もあって、消費者人口の少ない地方のネット販売者、ブリーダー直販者、これらはわざわざ遠方までお客様に来ていただかないといけなくなりますので、これはかなり厳しいと思います。

地方の業者は壊滅的な状況になるかもしれません。


逆に都市部の業者はどうか?

まずは、これまで地方の業者から空輸で購入されていた顧客分がプラスになる可能性があります。
それと、ペットショップや量販店が相対的に質が低下しますので、そちらの顧客も期待できます。大型犬なんて、ネット販売業者かブリーダーからしか購入する術がなくなるかもしれませんしね。

ただし、それは今まで適正に業務を行って来た業者のみの話しになります。

劣悪なブリーダーと取引している業者なんて、まさかお客様をそちらにお連れする事なんて出来ませんからね。
直販しているブリーダーも同様です。親犬も見せられないブリーダーは直販は困難になりますし、ブリーダーの場合は物理的にいちいち見学の対応ができるのか?という実務的な問題も出てきます。


以上、少々強引な論法もありましたが、まとめて見ると


・実店舗では子犬の展示販売数が減るか、健康状態の悪い子犬が増える懸念がある

・地方のネット通販店、ブリーダー直販はかなり厳しくなる

・都市部のネット通販店、ブリーダー直販はまじめにやればチャンスである


という事が今後数年の流れになってくるのではないでしょうか。


いずれにしても当振興会会員店にとってはある意味チャンスです。
具体的な営業戦略については、法改正の具体的ガイドライン等が分かり次第、順次指示させていただきますが、あたりまえの事をソツなく行っていく姿勢が肝要となります。

ポジティブ思考で頑張ってまいりましょう!



By 原田



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2012.09.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑談

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